ビルの街にガオー!

怖い夢を見た。
旅の宿。自分のうなり声で目が覚めた、午前3時。ひとり酒を楽しむうち、いつの間にか寝落ちしてしまったようだ。
本当に怖い夢だった。巨人が私を踏み潰そうとしてどこまでも、どこまでも追いかけてくる。半分『夢では?』と疑いながらも追いつかれたら、一巻の終わりと全速力で逃げ出す。細い路地がうねうねと続くローマの町はずれのような石畳。行ったことはないけど、そんな気が。が、突然道は行き止まりに。もはや逃げ場はない。大きな影が私の全身に重なってくる。
『神様っ!』と叫んで目が覚めた。
『助かった』と目線を下にやると、せんべい布団よりも薄くなった肉体が…。
しまった!正夢だったか。

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