旅の途中

吾輩はタコである。名前はまだない。
そりゃ、そうだ。いちいち凧に名前つけるなんて物好きはあまりいない。おまけにオレは忙しい、旅の途中なのだ。
『糸の切れた凧のよう』という例えがあるが、オレの旅のスタイルはまさにその通り。九州を振り出しに風の吹くまま、気のむくままここまできた。で、富士山に向かって泳ぐ凧の姿を眺めたくなって今こうしているというわけ。つまりオレはヒマなのか。いやそんなことはない、これからの行き先を急ぎ決めねばならない。なら、いっそこの糸を切って凧に決めてもらうことにしようか。
ということでタコはオレの相棒になった。ので、右京さんと名付けた。長く続きそうな予感。

comments

メンバーズ大人になると純粋に凧揚げを楽しめる場所がなかなか無いように思われる(周囲の目が気になって)。山のてっぺんと言うのは目のつけどころがいいですね

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